感染症関連情報
更新日:令和7年4月21日
現在、流行している感染症
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福岡県 週報(定点報告・流行推移グラフ)(福岡県ホームページ 外部サイトにリンク)
百日咳
筑紫保健所管内(筑紫野市、春日市、大野城市、太宰府市、那珂川市)の、令和7年15週(4月7日~4月13日)の累積患者報告数が「59人」となりました。
同疾病が五類感染症(全数把握)へ指定されて以降、令和元年度の流行を除いて、顕著な増加がみられており、今後も年間を通じて、継続して患者が発生する可能性がありますのでお知らせします。
感染者の主な年代は小中学生が中心ですが、今後も発生が継続することにより乳幼児~未就学児や高齢者など幅広い年代への感染拡大が懸念されます。
かぜのような症状や咳が長引く場合は、百日咳やほかの呼吸器感染症である可能性も考え、早めに受診するようにしてください。
感染経路
感染した人の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる「飛まつ感染」、細菌に汚染されたものを触った手で、目、口、鼻等の粘膜に触れることによる「接触感染」があります。感染してから発症するまでの潜伏期間は5~10日程度です。
症状
発症初期は風邪症状で始まり、徐々に咳が強くなっていきます。次第に特徴的な発作性の咳(顔を真っ赤にしてコンコンと激しく咳き込み、最後にヒューと音を立てて息を吸う)となります。1歳以下の乳児、特に生後6ヶ月以下では重症化しやすく、亡くなる場合があります。成人では、咳は長期間続きますが、比較的軽い症状で経過することが多いため、百日咳にかかったと気づかずに、新生児や乳児へ感染させてしまう場合があります。
感染対策
百日咳の予防には、ワクチン接種と基本的な感染対策が有効です。
百日咳の患者の多くは15歳未満の小児ですが、特に1歳未満の乳児(特に生後6か月未満)では無呼吸発作などをおこして重症化することもあります。今後も百日咳の患者が継続して発生することも予想されますので、百日咳にかからない、うつさないためにも、以下の感染予防策に努めてください。
【ワクチン接種】
定期予防接種として、初回接種3回、追加接種1回の合計4回の接種が勧奨されています。ワクチン接種により、百日せきの罹患リスクを80~85%程度減らすことが出来ると報告されています。2024年4月以降、5種混合ワクチン(注)を用いた接種が可能です。
注:百日せきワクチンを、ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ・ヘモフィルスインフルエンザ菌b型 (Hib) の各ワクチンと混合したワクチン
【基本的な感染対策】
- 手洗い・うがいを心がけましょう。
- 咳がでるときにはマスクを着用するなど咳エチケットを守りましょう。
- 咳・くしゃみをするときには、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、周りの人から顔をそむけましょう。
- 使用後のティッシュは、すぐにフタ付きのゴミ箱に捨てましょう。
- 症状がある場合は、マスクを正しく着用し感染防止に努めましょう。
- 症状がある時は、人混みを避けましょう。
- 百日咳は、季節性インフルエンザや新型コロナウイルス感染症と感染経路は同じです。
このページに関する問い合わせ先
すこやか福祉部 健康課 感染症対策担当
電話:092-501-2222
ファクス:092-584-5656
場所:すこやか交流プラザ
住所:〒816-0932 福岡県大野城市瓦田四丁目2-1