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わたしと本【2】大野城まどかぴあ 林田スマ館長

最終更新日:
(ID:5338)
  • 林田スマ館長写真

大野城まどかぴあの林田スマ館長に、心に残っている本を教えてもらいました。

『道は開ける』
デール・カーネギー/著


私にとって読書は気持ちの整理や前向きの行動につながることが多く、悩んだり、落ち込んだり、立ち止まったりした時に向かうのは図書館や本屋さんです。

高校3年生の頃から60年近くお守りのように私の本棚に立っているのはデール・カーネギーの『道は開ける』です。受験生の私が先の見えない悩みを抱えもがき苦しんでいた時、友達が「これを読んでごらん」と差し出してくれたのがこの本でした。

その中には、求めていたメッセージがたくさんありました。過去の失敗を今も引きずり起こるかもわからない未来を見ていること、落ち着いて、今日1日を最大限活用して行動することなど、受験勉強中の私の心に兎に角、前を向いて今を頑張るしかないという思いが湧き上がったのを覚えています。

それからも人生のさまざまな曲がり角でこの本を開き、教えられ、諭され、励まされ、気持ちを切り替えました。

今でもページをめくりながら、その頃のことを懐かしく思い出します。きっとこれからも傍において何度も読み返し背中を押してもらうことでしょう。

 

『なぜ男女の賃金に格差があるのか』
クラウディア・ゴールディン/著 鹿田昌美/訳(慶応義塾大学出版会)

  • 「なぜ男女の賃金に格差があるのか」表紙

昨年ノーベル経済学賞を受賞したクラウディア・ゴールディン教授の『なぜ男女の賃金に格差があるのか』が、貴重な一冊になりました。

アメリカ経済の歴史的変化のデータとともに男女間の賃金格差が生じる原因について具体的な事例でわかりやすく解き明かされています。
「経済の変化の中で女性についての研究は興味深い」という受賞の弁にあるように、過去100年のアメリカの大卒女性を世代別に5つのグループに分けて、仕事、キャリア、家庭への考え方や行動の変化を明らかにしています。また、出産や育児などによるキャリアの中断「チャイルド・ペナルティ」や差別によって格差が生まれることなど様々な視点からの考察もとても興味深いものでした。

「男性は家庭を持ちながら、キャリアアップすることができる。それは、女性が家族のよりよい幸せのために時間を提供しようと、キャリアを置き去りにするからだ。どちらにも奪われるものがあるー男子は家族との時間、女性はキャリアである」、これまで漠然と考えていたことが腑に落ちるような思いでした。

日本では法の整備を含め状況が変わったといわれるものの、22.7%という賃金格差はG7の中でも最も大きく、ゴールディン教授はあらゆる分野で指導的立場にある男性たちの意識改革と家庭への参画が必要であるとも述べています。

まどかぴあ男女平等推進センターで市民の方々と学び続けてきた課題を振り返りながらページをめくっています。

紹介した本は、まどかぴあ図書館でも借りられます。

大野城まどかぴあ図書館ホームページはこちら(外部サイトにリンクします)

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