熱中症に注意しましょう

熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。
熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、周囲にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう。

熱中症予防のポイント

暑さを避ける

室内では

• 扇風機やエアコンで温度を調整する
• 遮光カーテン・すだれ・打ち水を利用する
• 室温や暑さ指数（WBGT）をこまめに確認する

外出時には

• 日傘や帽子を着用する
• 天気の良い日は、日陰を利用し、こまめに休憩する
• 体の蓄熱を避けるために通気性の良い、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する
• 保冷剤・氷・冷たいタオルなどで、体を冷やす

こまめに水分を補給する

室内でも、外出時でも、水分を補給しましょう。大量に発汗する状況では、経口補水液（水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの）などで塩分なども補給しましょう。
のどの乾きを感じなくてもこまめに水分補給しましょう。

体調を整える

• バランスの良い食事を心掛け、朝ごはんをしっかり食べて体力をつける
• 寝苦しい夜は空気の通りを良くしたり、通気性の良い寝具を使ったりして、ぐっすり眠れる工夫をする

暑さ指数（WBGT）とは

暑さ指数（WBGT）・・・人体と外気との熱のやりとり（熱収支）に着目し、気温、湿度、日射、風の要素をもとに算出する指標。環境省が全国841地点の暑さ指数の予測値と実況値を発信しています。

• 暑さ指数の実測と予測　環境省熱中症予防情報サイト（外部リンク）

• 出典：環境省 熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは？（外部リンク）

熱中症の症状

• めまい・立ちくらみ・生あくび・大量の発汗・筋肉痛・筋肉のこむら返り

症状がすすむと

• 頭痛・嘔吐・倦怠感・虚脱感・判断力低下・集中力低下

熱中症が疑われる人を見かけたら

• エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させる
• 衣服をゆるめ、体を冷やす（特に、首の周り、脇の下、足の付け根など）
• 水分・塩分、経口補水液などを補給する

自力で水が飲めない、応答がおかしいときは、ためらわずに救急車を呼ぶ

• 出典：環境省 熱中症予防情報サイト 熱中症の対処方法（応急処置） （外部リンク）

高齢者やこども、障がいのある人は、特に注意が必要です

暑さの感じ方は、人によって異なります。体調変化に気を付けましょう。高齢者やこども、障がいのある人は、特に注意が必要です。

• こどもは体温の調節能力が十分に発達していないので、気を配る必要があります。
• 高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能やからだの調整機能も低下しているので、注意が必要です。熱中症による死亡者の約8割が高齢者であり、80歳以上が約半数を占めています。

• 障がいのある人も、自ら症状を訴えられない場合があるため、特に配慮しましょう。

熱中症関連情報リンク

• 厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト（外部リンク）
• 環境省 熱中症予防情報サイト（外部リンク）
• 気象庁 熱中症から身を守るために（外部リンク）