新型インフルエンザに備えましょう
更新日:2019年6月10日
近年、東南アジアを中心に、鳥から人への感染事例が続発し、死者も多数出ています。このことから、新型インフルエンザ発生への危機感が高まっています。
新型インフルエンザについて、最近、新聞やテレビでも報道される機会が増えました。この新型インフルエンザは、通常のインフルエンザと比べて感染拡大が早く、死亡率も高くなることが心配されます。
大流行へ備えるために、新型インフルエンザについて皆さんに紹介します。
新型インフルエンザとは
新型インフルエンザウイルスとは、鳥インフルエンザウイルスの性質が変わることによって、これまで人に感染しなかったウイルスが、人から人へ感染するようになったものをいいます。そのウイルスによって起こるインフルエンザを新型インフルエンザといいます。
新型インフルエンザウイルスは、人にとっては未知のウイルスで私たちの体の準備(免疫)ができていないため、新型インフルエンザウイルスが発生したら、すぐに多くの人が感染することが予測されます。
過去の新型インフルエンザは
インフルエンザは、約10年から40年ごとに新型が発生しています。
その例の一つとしてスペイン風邪(1918年から1919年)があります。世界では人口の25%から30%が感染し、4,000万人が死亡したと推計されており、日本では2,300万人が感染し、39万人が死亡しました。
その記録から、大流行が起こると多くの人が感染し、医療機関は患者であふれかえり、生活や社会機能の維持に必要な人材の確保が困難になるなど、さまざまな問題が生じることが考えられています。
発生した場合の被害予想
今回の新型インフルエンザの被害について、過去の大流行をふまえて、日本では全人口の約25%が感染し、64万人が亡くなると予測されています。しかし、これらはあくまでも過去の流行状況に基づいて推計されたものであり、新型インフルエンザが、どの程度の感染力や病原性を持つかどうかは不明です。
スペイン風邪は、約6カ月から9カ月で世界中に広がったと伝えられていますが、現代社会では、都市への人口集中、飛行機などの高速大新型インフルエンザの感染経路個人・家庭での備え新型インフルエンザが国内で発生したら量交通機関の発達などから、どこで発生しても、短期間に世界に広がると考えられます。そのため、日常からの対策と準備が必要です。
新型インフルエンザの感染経路
現段階では、新型インフルエンザが発生していないため、感染経路を特定することはできませんが、新型インフルエンザも毎年流行しているインフルエンザと同様に、飛沫感染と接触感染が主な感染経路と推測されています。
飛沫とは、咳やくしゃみにより口や鼻から飛び出す水滴のことです。感染した人が咳やくしゃみをすることで、ウイルスを含む飛沫(ひまつ)が浮遊し、これを他の人が鼻や口から吸い込み、粘膜に接触することによって感染します。
また接触感染とは、感染した人との直接的な接触や、あるいは机・ドアノブ・スイッチなどを介した間接的な接触によって感染する経路です。
個人・家庭での備え
新型インフルエンザが発生した場合も通常のインフルエンザと同様に手洗い・うがい・マスクの着用などの予防に努めることが重要です。マスクの着用と手洗いで、症状の発現を最大50%抑えると言われています。また、新型インフルエンザが流行したときの、流通の停滞や、外出の自粛のため、普段から食料品や日用品の備蓄を心がけましょう。国は、マスク(不織布製)を一人当たり20枚から25枚を備蓄するよう勧めています。
新型インフルエンザが国内で発生したら
感染予防に特に注意し、必要がない場合、不特定多数が集まる場所への外出を控えましょう。
発熱したら
新型インフルエンザが発生した後は、地域に発熱の専門外来が設置される予定です。流行時にのどの痛みや発熱・咳などの症状が現れたときは、医療機関に行く前に、筑紫保健福祉環境事務所に電話で相談してください。
新型インフルエンザは、いつ発生するかわかりません。情報収集を心がけ、日ごろから準備しましょう。厚生労働省ホームページにも情報があります。
備蓄しましょう
備蓄物品の例
- 食料
米、乾麺類、レトルト、フリーズドライ食品、缶詰、水など - 対インフルエンザ対策物品・医療品
マスク、ゴム手袋、漂白剤(次亜塩素酸を含むもの)、常備薬、絆創膏、ガーゼなど - 通常の災害時のための物品
懐中電灯、乾電池、カセットコンロ、ティッシュペーパー、ビニール袋など(少なくとも2週間分を備蓄しましょう)
感染予防しましょう
- 手洗い、うがいを励行しましょう。
- 熱、咳、くしゃみなどの症状があるときは、咳エチケットを心がけましょう。
- バランスの良い食事を心がけ、十分な睡眠をとり、体力と抵抗力をつけておきましょう。
注:咳エチケットとは?
熱、咳、くしゃみなどの症状があるときは、マスクをつけましょう。
マスクがないときは、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけ、1メートル以上離れましょう。
鳥インフルエンザと新型インフルエンザの関係
このページに関する問い合わせ先
すこやか福祉部 健康課 感染症対策担当
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