大野城をあるく(百間石垣(ひゃっけんいしがき)
更新日:2019年10月21日
(広報「大野城」 平成24年11月15日号掲載)
百間石垣の位置
百間石垣は宇美町方面から県民の森センターに登っていく四王寺林道沿いに位置し、城内では北側内周土塁線上にあたります。
百間石垣の大きさ
石垣は複数の尾根と谷を有する山腹上に立地し、硬い岩盤の上に築かれています。全長150メートル以上あり、大野城跡で最大の石垣といわれています。
百間石垣の構造
石垣は大小さまざまな大きさの長方形の石を横位置にバランスよく積み、きれいに面をそろえています。いくつかのカーブを描きながら伸びていますが、これは支持基盤となる硬い岩盤との関係を考慮したためでしょう。カーブする箇所ではやや小さめの石が多く、地形や地盤の微妙な変化に対応させているようです。
石垣は基本的に岩盤の上に載せて築いており、個々の石は城内に向かって低くなるようにやや傾斜をつけて積んでいます。傾きは急で70度から80度ほどあり、下から見上げると垂直の壁のようで、とても登る気にはなりません。
百間石垣全景
百間石垣の崩壊と整備
百間石垣は昭和48年、平成11年・15年の度重なる水害で甚大な被害を受け、これに伴い発掘調査や整備が行われ、多くの知見が得られました。現在の百間石垣の姿は、こうした詳細な調査と丹念な整備に基づいています。1350年もの長い間そびえ続ける石垣を、我々はこれからも守り伝えていく必要があるでしょう。
注:大野城跡へのアクセス方法は関連リンクを参照してください。
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