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大野城市

虫よけのおまじない「虫札」

更新日:2019年12月5日

(広報「大野城」 平成21年6月15日号掲載)

暑い夏は、蚊などが飛び交い、その対策が大変な季節です。
では、昔の人々はどのようにして虫を退治していたのでしょうか。
江戸時代の人々にとって一番の大敵はウンカなど、稲に害をもたらす虫でした。ウンカは稲の養分を吸い取ったり、植物の病気の原因となるウイルスをまき散らしたりする害虫です。
享保の大飢饉は、ウンカが大量発生し、稲に大損害を与えたことが原因でした。
虫よけの民具には「誘蛾(ゆうが)灯」があります。ウンカやガなどは光に集まる習性があるので、それを利用した道具です。受け皿に水か油(鯨油や魚油など)を入れて夜の田んぼに設置します。真ん中に火をともすと近づいた害虫が火に焼かれるか水に落ちる仕組みです。街灯のなかった時代、夜は真っ暗闇で、誘蛾灯の明かりは非常に効果的であったと考えられます。
ウンカは海外から日本に飛来してきて、害をもたらします。現在ではその飛来を予測できるようになり、ウンカの防除に使われています。
また、人間の力が及ばないときは、神様の力を借りて虫から稲を守ろうとしました。「虫札」というお札をはさんだ竹を田んぼのあぜに刺しました。大野城市では、太宰府天満宮のお札が多く使われたようです。

  • 虫札の写真
    虫札
  • 誘蛾灯の写真
    誘蛾灯

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電話:092-558-2206
ファクス:092-558-2207
場所:大野城心のふるさと館1階
住所:〒816-0934 福岡県大野城市曙町3-8-3

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