おおのじょうの遺跡/御笠の森遺跡
更新日:2019年6月7日
御笠の森遺跡で発掘調査体験をしました
平成13年11月、御陵中学校1年生が御笠の森遺跡で発掘調査体験をしました。発掘調査の現場に集合した生徒たちは、まず、遺跡や発掘調査の手順についての説明を、技師(ぎし)と呼ばれる発掘調査の専門家から受けました。
説明をうけている様子
技師「御笠の森遺跡は、戦国時代から江戸時代のはじめごろ(約400から500年前)の遺跡です。ここからは、掘立柱建物と呼ばれる家や倉庫、井戸の跡などが見つかり、ここが村であったことがわかりました。また、この村からは鍋や釜、お椀やお皿などいろいろな種類の土器が見つかりましたが、なかには青磁(せいじ)や白磁(はくじ)といった中国の焼き物もたくさんあります。ちょっとしたお金持ちもすんでいたのでしょうか。さらに珍しいものとして、約400年前の「独楽(こま)」が見つかりました。この時代の独楽が見つかることは大変珍しく、当時の人々の暮らしを考える上で、とても参考になるものです。」
遺跡についてしっかりと理解した上で、いよいよ発掘調査体験です。周りの土よりも黒っぽいところを掘っていきます。土が固くて手が痛くなってきたころに、土器が見つかり始めます。そうなると手の痛みなど感じなくなり、掘ることに集中してきます。友達が見つけたら私だって。
一生懸命掘っています
先生も体験しました。授業時間が終わりに近づいてもなかなかやめられません。「もうちょっと。もうちょっと。」と言っているうちに時間がどんどん過ぎていきます。「また掘りたい。」、「近くに遺跡があるなんて知らなかった。」、「井戸が深くて驚いた。」という声が聞こえてきました。土器が見つかった人も見つからなかった人も、貴重な経験になったことでしょう。
土器が見つかりました
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