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大野城市

筒井の井戸

更新日:2019年11月8日

筒井の地名の由来となった井戸です。この井戸のことは『筑前国続風土記(ちくぜんのくにぞくふどき)』に

「雑餉隈より南に近き村なり。村中に筒井とて清水あり。木の筒を以って井韓(いげた)とす。此故に村の名をも筒井と云也。其水極て清冽にして、大旱といへども涸れす。常に筒の上に湧上る。只冬至の夜許(のみ)水出ずと云。」

と書かれています。

筒井の井戸1

筒井の井戸2

発掘調査

昭和45年に行われた発掘調査で、井戸枠は花崗岩をくり抜いた円形で、2段に積まれ深さは160センチメートル、直径115センチメートル、縁幅13センチメートルで上段の枠の深さは73センチメートル、下段の枠の深さ84センチメートルということがわかりました。

湧水の勢いが強かったため上段の井戸の深さまでしか掘り起こすことができなかったということで、上段の井戸枠には内外ともに記念銘はなかったということです。

また、上段の井戸枠には排水口が開けられていていました。そこから約70センチメートル離れたところからは洗い場と思われる方形の木枠が見つかっています。

井戸の利用

筒井の井戸は昭和前期頃までは近所の共同井戸として利用されていました。炊事や洗濯の時間帯は井戸端会議で賑わい、夕暮れ時には井戸の傍にあった共同風呂で村人は一日に疲れを癒やしていたといいます。

長い歴史を重ねてきた筒井の井戸ですが、昭和54年から55年頃に突然湧水がとまってしまいました。様々な要因で地下の水路が変わったためでしょう。

注:筒井の井戸についての情報は下の関連リンクの大野城歳時記12月「冬至」をご覧ください。

このページに関する問い合わせ先

地域創造部 心のふるさと館 文化財担当
電話:092-558-2206
ファクス:092-558-2207
場所:大野城心のふるさと館1階
住所:〒816-0934 福岡県大野城市曙町3-8-3

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