大野城市の緑のシンボルはクロガネモチとキキョウ(市の木・市の花)
更新日:2020年3月9日
昭和50年に公募で決まりました
都市化が進み、失われていく自然を守ろうと、市は、昭和50年6月に「大野城市のみどりを守り育てる条例」を制定し、市内に「苗木団地」をつくりました。
少なくなっていく緑を、少しでも回復しようと努めていますが、市には緑を愛し、緑を増やすシンボルとなる「市の木」「市の花」がありませんでした。
そこで、市民の皆さんに「市の木」「市の花」を選んでもらうように、広報「大野城」で募集しました。
「市の木」「市の花」の選定基準は、
- 大野城市の風土に適したもの
- 手入れや植樹が簡単で病虫害に強いもの
- 市民の皆さんに親しまれるもの
としました。
その結果、「市の木」72通、「市の花」65通が寄せられ、学識経験者や団体役員など11人で構成された「選定委員会」で、「クロガネモチ」と「キキョウ」が決まりました。
「市の花」として「キキョウ」を応募した人は仲島区の村上清隆さんで、「市の木」として「クロガネモチ」を応募した人は乙金区の石田博美さんほか8人でした。なお、石田さんのほかに「クロガネモチ」を応募した人は、次のとおりです。(敬称略・モチノキを含む)
篠原キミ(乙金区)、藤 充昌(白木原区)、安恒巧高(下大利団地区)、岩城八重子(乙金区)、宮崎由信(南ケ丘1区)、宮崎英子(南ケ丘1区)、神藤和江(牛頸区)、田中郁子(上大利区)
「市の木」応募一覧表
- アカシア(ハナアカシアを含む) 2
- アセビ 1
- イチョウ 5
- オリーブ 1
- カイヅカイブキ 3
- カエデ(トウカエデを含む) 2
- キョウチクトウ 3
- キンモクセイ 7
- クス 8
- クワ 1
- クロガネモチ(ナノミ) 5
- モチ 4
- ケヤキ 2
- ゲッケイジュ 1
- サクラ 1
- サルスベリ 2
- サンゴジュ 2
- サザンカ 1
- シュロ 1
- ジンチョウゲ 1
- センダン 2
- ツツジ 1
- ヒイラギ 1
- ヒイラギモクセイ 1
- プラタナス 1
- ブナ 1
- ブドウ 1
- ポプラ 1
- マキ 1
- マツ 1
- メタセコイヤ 1
- モミジ 2
- ヤナギ 2
- ヤマモモ 2
- ヒノキ 1
「市の花」応募一覧表
- アサガオ 1
- アジサイ 3
- ウメ 2
- ウノハナ 1
- オトコオミナエシ 1
- キキョウ 1
- キク 3
- カンナ 1
- キンモクセイ 4
- ギンモクセイ 1
- クチナシ 2
- コスモス 7
- サルビア 8
- サザンカ 3
- サルスベリ 1
- サンシキスミレ 1
- ジンチョウゲ 1
- ツワブキ 1
- シャクナゲ 1
- スイセン 1
- ツツジ 2
- タイザンボク 1
- ダリア 1
- チューリップ 2
- ハナショウブ 1
- ボタン 2
- ヒマワリ 2
- フジ 2
- ポピリア 1
- ペチュニア 1
- マリーゴールド 1
- モミジアオイ 1
- ヤグルマソウ 1
- ユリ 2
- ハギ 1
選定理由 古くから市に自生し、気候風土にマッチしている
「市の木」「市の花」は市のシンボルとなるものですから、郷土にゆかりのあるものが望ましいと思われます。その観点から考えると、「クロガネモチ」と「キキョウ」は、ともに古来から大野城市に自生し、気候風土にマッチしています。
クロガネモチ
常緑で樹形が良く、年中濃い緑をして、特に、花の少ない冬期に、長期間にわたり、赤い実をつけ、鑑賞期間が長い。そのうえ、野鳥が好む木である。なお、公害にも強く、病虫害も少ない。
キキョウ
紫色の花弁が大野城市の「大」の字を思わせ、優しさの中にりんとした品格を持って、乾燥にも強く、日陰に耐え、栽培しやすい宿根草である。
市の木 クロガネモチ
大野城市の緑のシンボル「クロガネモチ」について、百科事典をひもといてみました。それによると、次のように書かれています。
秋に、赤く丸い実が枝先に集まってつく、モチノキに似た常緑の高木。モチノキ科。
日本列島の暖地から、台湾や中国大陸に分布する。
枝は黒みを帯び、葉は互生し、楕円形で長さ5から7センチメートル、なめらかな革質で、乾けば黒みを帯びる。
雌雄別株で、6月ごろ、若枝の葉先に数花ずつ径4ミリメートル内外の花が、集散花序につく。花は淡紫色で、花弁は4から5枚、雄花には花弁よりやや長い4から5本の雄しべがあり、雌花の雄しべは小型で中央に緑色球の子房がある。
果実は、径7ミリメートル内外、紅熟する。実が美しいので、庭木として植えられる。
樹皮から、とりもち、タンニン(渋。革なめし剤として使われる)が取れる。
材は堅く、細密で狂いがなく、光沢が美しいので、細工用・くし・印材・洋がさの柄・そろばんの玉などに使われる。
百科事典にも書いてあるように、細工用として、また、庭木として昔から愛されているようです。
かわいらしい赤い実は、野鳥が大好きな実ですから、珍しい野鳥が大野城市に来るかもしれません。
市の花 キキョウ
「キキョウ」は、秋の七草の一つで日本調豊かな花をつけ、5つの花弁が大野城市の「大」の字を思わせ、やさしさのうちにりんとした品格のある花です。百科事典によると、キキョウ科の多年草。山野の日当たりのよい草地にはえる。
根は太く、茎は高さ50から100センチメートル、上部で多岐分枝し、切ると、白い乳液がでる。
葉は長卵形で、緑に鋸葉があり、下面は、やや白色を帯びる。
8から9月に、青紫色の鐘形花冠を開く。先が五裂して広く開き、径4から5センチメートル、雄しべ5個は雌しべより先に熟し、雄しべの五柱頭が開くころはしおれている。
日本全土、朝鮮・中国・シベリアに分布する。
観賞用に庭に植えられ、栽培品には白色花や二重咲きなどがある。
根にはサポニンを多量に含有するので、現代医学では、たんきり剤として流エキスの形で使用する。セネガ流エキスに比べると、毒性は少なく作用は強い。漢方では、そのほかに、各種のはれもの・化膿性炎症・肺炎・咽喉病・中耳炎などに用いる。
このように、品格ある美しい花は観賞用として、また、根は漢方薬として珍重され、日本の秋のなくてはならない代表的な植物といえるでしょう。
市役所南口に植えつけてあります。
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