大切な 『あなた』のいのちを 支えたい ～第2期大野城市いのちを支える自殺対策計画～

この計画の名称には、「大切な 『あなた』のいのちを 支えたい」というメインメッセージを添えました。
ここには、『あなた』自身を支えたいという思い、そして、市民お一人おひとりが身近な誰かに、『あなた』を支えたいというメッセージを伝えていただきたい、という願いを込めています。かけがえのない一人ひとりの「いのち」を支えるために、それぞれの立場で何ができるのかを考え、行動することで、誰もが安心して暮らすことができる「誰も自殺に追い込まれることのない大野城市」の実現を目指します。

計画の概要

趣旨

• 国内の自殺者数は2万人台にまで減少し、減少傾向が続いていたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等による状況の変化が生じたことも要因となり、令和2年の自殺者数は全国、福岡県ともに増加している。
• 本計画は、精神保健上の問題だけではなく、過労、生活困窮、育児や介護疲れ、いじめや孤独・孤立など、社会における様々な「生きることの阻害要因」をできる限り小さくし、自己肯定感や信頼できる人間関係、危機回避能力等の「生きることの促進要因」を増やすことにより、社会全体の自殺のリスクを低下させる環境づくりを推進する。
• 市民一人ひとりが自殺を考えるほど追いつめられている人に気づき、支えあう地域をつくるために、各分野の施策を、自殺対策の視点で再度チェックしなおし、その効果が最大となるよう、分野横断的に、また整合性を持って推進する。

計画期間

令和6年度から令和10年度の5年間

計画の目標

一人でも自殺者数を減らし、最終的には誰も自殺に追い込まれることのない都市の実現を目指すことを計画の目標とする。

本市における自殺の現状と課題

自殺の状況

• 自殺者数・自殺死亡率：本市の自殺死亡率は、国や福岡県と比べ、やや低く横ばいだが、全国、県同様、令和4年は増加している。
• 年齢階層別状況：自殺者数が多い順に60 代以上が28.6％、20 代が21.4％、次いで30 代が19.6％、40 代が17.9％である。
• 職業別の特徴：「被雇用人・勤め人」「無職者（その他）」「年金等」の順に多い。

基本施策

1. 市民への啓発と周知 ～市民みんなの「知る」を育む～
2. 自殺対策を支える人材の育成 ～市民みんなの「気づき」を育む～
3. 自殺未遂者等への支援の充実 ～市民みんなの「つながり」を育む～
4. 自死遺族等への支援の充実
5. 児童生徒のSOS の出し方に関する教育～子どもたちの「自尊心」を育む～
6. 地域におけるネットワークの強化 ～市民を支える「和」を築く～

重点施策

1. 高齢者
2. 生活困窮者
3. 子ども・若者
4. 無職者・失業者（主に就労可能世代）
5. 勤務・経営
6. 女性