がん検診を受けましょう
更新日:2019年9月12日
がんの病期別にみた5年生存率
皆さん、毎年がん検診を受けていますか?がんは日本人の死因第1位であり、国民の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっています。大野城市でもがんは死因の第1位であり、誰でもかかる可能性のある病気です。がんは相当進行した段階で初めて症状が出ることが多く、初期のがんでは症状がでることはほとんどありません。そのため、症状がなくても定期的にがん検診を受け、早期発見・早期治療をすることが重要です。
現在、がんは不治の病ではなく、初期の段階で適切な治療を行うと、非常に高い確率で治癒やします。がんの進行度は1期から4期に分けられますが、早期の段階である1期で発見し、治療した場合の5年生存率(注)は約97%ですが、末期の4期では約16%と、生存率にかなりの差があります。また、早期治療で、体のダメージや治療費の負担も軽減できます。
しかし、現在、大野城市のがん検診対象者の受診率は10%台と低い状態です。「自分は健康だから大丈夫」、「調子が悪くなってからでいい」と楽観的に思わず、1年に1回はがん検診を受けましょう。
注:5年生存率とは、がんの治療開始から5年経過して生存している人の割合のことを意味します。
がん細胞は細胞のコピーミス
私たちのからだは約60兆個の細胞からなっており、そのうち1%くらいの細胞が毎日新しく入れ替わります。そこでの細胞のコピーミスががん細胞になります。コピーミスを起こしやすくする最大の原因は老化ですが、たばこやアルコール、ある種の食品添加物やウイルス感染などもコピーミスの原因となります。
がん細胞は毎日できる
健康な人でも1日に数千個のがん細胞ができますが、普段は免疫により全て壊されます。しかし、老化や不健康な生活習慣などで免疫力が低下すると、がん細胞は壊されず、成長してしまいます。がんは成長すると、血液などに乗って違う場所に転移し、神経を圧迫したり、臓器を壊したりします。こうなると、がんをからだから無くすことはとても難しくなります。
がんの大きくなる速度
1つのがん細胞が1センチの大きさになるまで10年から15年かかります。
しかし、1センチのがんが2センチになるには、1年から2年しかかかりません。1センチ以下のがんは検査しても、発見が困難です。
つまり、検診を1~2年ごとに受けなければ、がんを早期の状態で発見できないのです。
早期発見の利点
早期がんと言われる、検診で発見できる最小の大きさは、1センチから2センチ程度です。この時期に発見できれば、治癒率はぐんと高くなります。
例えば、進行した胃がんでは、半数以上が命を落としますが、早期であれば、90%近く完治します。がん全体でも、早期がんの段階で治療を受ければ、9割が完治すると言われています。
しかし早期のがんは、症状がないため、定期的に検査することでしか、発見できません。
本市のがん検診
がんの最大の予防は検診を受けることです。ぜひ一年に一回、がん検診を受けてください。
注:検診日、申込方法などは、広報「大野城」や健康パンフレットで確認するか問い合わせてください。
年齢 | 部位 | 種類 | 料金 |
---|---|---|---|
30歳以上 | 胃 | 胃X線検査 | 1,000円 |
20歳以上 | 肺 | 胸部X線検査 | 20~39歳:1,000円 40歳以上: 400円 |
40歳以上 | 大腸 | 便潜血検査 | 700円 |
40歳以上(ただし乳がんは2年に1回) | 乳腺(女性) | マンモグラフィ | 1,200円 |
20歳以上 | 子宮頸部(女性) | 細胞診検査 | 800円 |
50歳以上 | 前立腺(男性) | PSA検査(血液) | 1,800円 |
本市のがん検診
注:前立腺を除き、70歳以上無料
このページに関する問い合わせ先
すこやか福祉部 健康課 健康長寿担当
電話:092-501-2222
ファクス:092-584-5656
場所:すこやか交流プラザ
住所:〒816-0932 福岡県大野城市瓦田四丁目2-1