麻しんにご注意ください!!
更新日:2024年3月13日
日本国内で麻しん(はしか)が発生しています。
- 現在、東京都などにおいて、海外からの輸入症例を契機とした国内における感染事例が報告されています。
- 感染力は非常に強く、空気感染が主な感染経路です。
麻しん(はしか)とは
- 麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
- 麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへと感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。
- 免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
どのような症状がでるの?
- 麻しんウイルスに感染後、約10日間の潜伏期ののち発熱や咳などの症状が現れます。
- 39℃以上の発熱が2~4日間続き、倦怠感(小児では不機嫌)があり、上気道炎症状(咳、鼻水、くしゃみなど)と結膜炎症状(結膜充血、目やに、光をまぶしく感じるなど)が現れて次第に強くなります。乳幼児では消化器症状として、下痢、腹痛を伴うことも多くみられます。発疹が現われる1~2日前ごろに頬粘膜(口のなかの頬の裏側)にやや隆起した1mm程度の小さな白色の斑点(コプリック斑)が出現します。コプリック斑は麻しんに特徴的な症状ですが、発疹出現後2日目を過ぎる頃までに消えてしまいます。
- コプリック斑出現後、体温は1℃程度下がり、その後半日くらいのうちに、再び高熱が出るとともに、発疹が出現し全身に広がります。
- 発疹出現後3~4日で回復に向かい、合併症のないかぎり7~10日後には主症状は回復しますが、免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症に罹ると重症になりやすく、また体力などが戻るのに1か月位を要することが珍しくありません。
- 麻しんに伴って肺炎、中耳炎、脳炎などのさまざまな合併症がみられることがあります。特に脳炎は、頻度は低い(1,000人に1人)ものの注意が必要です。
感染を未然に防ぐには予防接種が有効です
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの予防接種(ワクチン接種)が最も有効な予防法といえます。ワクチンを1回接種することで、95%の人が麻しんに対する免疫がつくと言われています。確実な免疫を得るためには、99%以上の人が免疫がつくと言われる2回の接種がのぞましいとされています。接種歴は、母子健康手帳で確認できます。
予防接種法に基づく定期の予防接種の対象者で、未接種の方は早めの接種を検討してください
- 生後12か月から生後24か月に至るまでの間にある者
- 5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある者
予防接種を希望される方
- 医療機関へお問い合わせください。
- 過去に麻しんと診断され、検査で確認されたことがある方は、免疫がついていると考えられることから、予防接種を受ける必要はありません。
- 過去に麻しんと診断されたことも予防接種を受けたこともない方は、母子健康手帳を確認の上、医療機関へご相談ください(定期接種以外の方の費用は自己負担となります)。
海外への渡航を予定されている方
麻しんの罹患歴や予防接種歴を確認し、接種していない場合や接種歴が不明な場合は、予防接種を検討してください。特に、麻しんの流行がみられる国へ渡航予定の方は、予防接種を検討してください。
海外の流行情報は厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページで確認することができます。
麻しんの特徴的な症状が現れた方
麻しんの可能性がある旨、事前に医療機関へ連絡してから受診するようにしてください。受診の際には、感染を拡大させないように公共交通機関等の利用は控えてください。過去に麻しんの罹患歴や予防接種歴がない方で、麻しん患者と接触し、1~2週間(約10日間)経ってから発熱、咳などの症状が出てきたら、麻しんの可能性があります。
関連リンク
- (厚生労働省ホームページ)麻しんについて(外部サイトにリンクします)
- 厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ(外部サイトにリンクします)
このページに関する問い合わせ先
すこやか福祉部 健康課 健康長寿担当
電話:092-501-2222
ファクス:092-584-5656
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