配偶者の暴力に悩んでいませんか
更新日:2022年4月1日
DVと人権
DV(配偶者や恋人からの暴力)に関する相談件数が各機関で増加しています。また、警察庁によると、DVによる殺人や傷害事件などの重大犯罪に至るケース、摘発件数も急増しています。
以前は、DVは、夫婦げんか、家庭内の問題、個人の問題などとして見過ごされてきました。
しかし、現在は違います。人権を侵す行為として、大きな社会問題である、という認識が高まっています。
パートナーのストレスのはけ口が暴力だとしたら・・・・・・。それは、あなたが殴られる正当な理由でしょうか。
「ジェンダー」に根ざすDV
男性は少し乱暴なくらいが男らしい、と容認され、女性は男性に従順であるべきで、自分の意見を言うのは生意気で女らしくない、と制約を受ける・・・・・・。身の周りには、こうしたジェンダーにとらわれた社会的風潮が根強く残っています。
幼いころからこのような「男性が主、女性が従」という権力構造の中に組み込まれてしまうと、自分の人権が侵されている、あるいは他人の人権を侵していることに気づきにくいものです。男性は、「言うことを聞かない」、「口答えした」など、女性が思いどおりならないことに腹を立てて、「犯罪加害者」という自覚がないまま、暴力をふるっていないでしょうか。
シェルターって?
「DVにあったら、まず逃げなさい。」という忠告。これは、DVが日常生活の中で繰り返し行われることが特徴であるため、まず、その習慣を断ち切る必要性からきています。
しかし、DVの被害者には、身を寄せられる親しい友人などがいないことが少なくありません。そこでシェルター、つまり保護を受けることのできる施設、現代版駆け込み寺が必要なのです。
DVは、加害者が執ように追いかけて来るという意味でストーカー的要素を含みます。ですから、被害者が身を隠すためのシェルターは、いつまでも多くの人に利用してもらうために、その所在を明らかにできません。場合によっては、身ひとつで飛び出してきて、前夜は外で過ごした、などという被害者もいます。被害者の人柄や年齢、学歴、職業、収入の差などに関係なくDVは起こります。「自分の力でなんとかしよう。」と思っても、状況はますますひどくなることもあります。
まず、自分の身を守ることを第一に考えて行動してください。
ドメスティック・バイオレンス早期発見チェック
ドメスティック・バイオレンス(DV)、すなわち配偶者・パートナーからの暴力は、決して特別なことではありません。ある調査では、女性の4人に1人がパートナーから何らかの暴力を受けたことがある、という結果が出ています。
このDVが起こる過程には、いくつかの兆候があります。暴力の兆候は、早期発見、早期対応をすることが大切です。 次の表で一度チェックしてみませんか。当てはまるものが多ければ要注意です。
パートナー
- 大声で怒鳴る
- 無視する
- 発言権を与えない
- 暴言を繰り返す
- 人前で馬鹿にする
- 付きまとう・待ち伏せする
- 「おまえが悪い」「役立たず」などと責める
- 「別れたい」と言うと「死ぬ」と脅す
- 「誰のおかげで生活できるんだ」と言う
- 大切にしている物を壊す、捨てる
- 殴るそぶりや物を投げつけるふりをして脅す
- 壁に物を投げつける
- 生活費を渡さない
- 「働くな」と言い、仕事に就かせない
- 家計を厳しく管理する
- 酒・ギャンブルなどで生活費を使い込む
- 借金を負わせる
- 相手の交友関係、電話・メールなどをチェックする
- 実家や友達との付き合いを制限する
- 殴る・蹴る・小突く
- 髪を引っ張る・腕をねじる
- 首を絞める
- 刃物などの凶器を体に突きつける
- 物を投げつける
- 望まない性行為を強要する
- 見たくないポルノビデオを見せる
- 避妊に協力しない
- 中絶を強要する
- 子どもの前で暴力をふるう(面前DVとして捉えられ、児童虐待でもあります)
- 子どもに暴力を加える
- 子どもと会わせないようにする
- 子どもに悪口を吹き込む
- 子どもに非難させたり、中傷することを言わせる
- 「子どもに危害を加える」と言って脅す
あなた
- いつも受け身で、絶望感に襲われることがある。
- パートナーの機嫌を損ねることを恐れ、意見が食い違うことが怖い。
- パートナーが怒るのは、自分に非があるからだと思う。
- 自分自身、子どものころ、虐待を受けた、または、だれかが虐待されるのを見たことがある。
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