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大野城市

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日々の写真から(市長執筆)【平成30年1月~3月】

更新日:2018/03/28

涙の卒園式(筒井保育所) 

 卒園式や卒業式などで流される涙には、これまで歩んできた道のりを顧みる親子それぞれの尊い感謝の気持ちが伝わってきて、つい、もらい泣きしてしまいます。

 3月24日(土曜日)は大野城市立筒井保育所(亀本絹代所長)の第43回卒園式がありました。「さくら組」(年長クラス)29名の卒園児は、短くて1年保育、半数は6年保育の子どもたちです。担任の内田加代先生の呼名に大きな声で答え、方向転換やお辞儀もキビキビとして、行き届いた指導のあとがうかがえます。この日は、卒園児の一人ひとりが「私たちが主役」ということを自覚しています。後ろの席で見守る両親に向けて「卒園証書」を誇らしげに掲げる姿には、いつも感動させられます。園児にもご家族の皆さんにも、言葉では語り尽くせぬ、いろんなことがあったのだろうと想像されるからです。  

  • 卒園証書を受け取る卒園児
  • 卒園児たちによる手話を交えた歌の披露


  今年の卒園児の皆さんは、人前で歌ったり踊ったりするのがとても上手で、『おおの山城大文字まつり』では、「ジョーくんダンス」と「大野城の舞」を披露してくれました。4月からは、たくさんの思いを詰めた大きなランドセルを背に、ピカピカの小学一年生になります。筒井保育所を立派に巣立った子どもたち、きっと小学校でも、元気に遊び、楽しく学び、多くの友達を得て、驚くような成長を見せてくれることでしょう。

 卒園式という特別の日に、卒園児とご家族の皆さん、そして先生方に贈る言葉は、ただ一言、・・・『今日までよく頑張りましたね』。


 さて、平成29年度もあとわずかとなりました。来週のブログからは新年度となり、週末の更新といたします。
 平成30年度も宜しくご指導の程お願い申しあげます。

(平成30年3月28日 井本 宗司)


 

まどか少年野球大会に48チーム(3月17日)

  • 開会式であいさつをする井本市長
  • 大野ヤングライオンズの主将による力強い選手宣誓


 今年で32回目を数える「大野城市長杯まどか少年野球大会」の開会式が3月17日(土曜日)に行われました。
 福岡県内はもちろんのこと、大分、佐賀など近隣からの参加もあり、48チームが揃いました。試合は大野城市総合公園市民球場のほか、市内小学校7校のグランドを使って、トーナメント方式で行われます。古賀東エンゼルスが2連覇中ということで、他チームの奮闘を期待したいものです。

 いよいよ球春来たるということでしょう。23日からは春の高校野球(甲子園)が始まり、地元福岡の東筑高校が開幕試合に登場します。また、プロ野球も30日にスタートします。大方の予想では、福岡ソフトバンクホークスの連覇が濃厚のように思われます。今年入団した本市「平野リトルジャガーズ」出身の田浦文丸投手(昨夏は秀岳館高等学校で大活躍)をみんなで応援しなければなりません。「大野城市出身の田浦は小さな大投手になる」と、達川ヘッドコーチも太鼓判を押してくれています。

 さて、平昌オリンピック・パラリンピックでは、若きアスリートたちの躍動が光りました。そして2020東京では、「野球・ソフトボール」も復活します。若きスポーツマンたちが織りなす感動と涙、そんな原点を私たちは身近に、この「まどか少年野球大会」で見ることができるのです。私はスポーツ少年団本部長時代から毎年応援に駆けつけています。

(平成30年3月21日 井本 宗司)


 

そなえよ、つねに。(地震は、すぐ来ると心得るべし)

 3月11日、東日本大震災から7年目を迎え、大野城市では早朝から「北地区総合避難訓練」が北コミュニティセンターと各行政区において行われました。
 また、午後6時からは、東日本大震災、熊本地震、九州北部豪雨で犠牲となられた方々への慰霊と被災地復興への願いを込め、「第7回復興の夕べ」を北コミュニティセンターで実施いたしました。

  • 市役所・災害対策本部に詰めた職員の様子



8:30
 マグニチュード7.2、震度6強の地震が発生。災害対策本部設置。

  • 栄町区民の皆さんの前であいさつする井本市長



8:30~11:00
 北地区7行政区で避難者は1,100人余、「逃げタオル運動」参加世帯は約1,900世帯。今年は子どもたちがたくさん参加してくれました。

  • 北コミュニティーセンターで受付をする中学生ボランティア



8:30~11:30
 北コミュニティセンターでは、中学生の皆さんがボランティアとして、たくさん応援に来てくれました。

  • 給水車の様子



 応援スタッフは総計462人、応援事業者は21団体(社会福祉協議会、国際交流協会他)でした。消防団や上下水道局職員も頑張ってくれました。

  • 毎年続いている「復興の夕べ」の様子



18:00~19:30『復興の夕べ』
 自分に「何ができるか」「何をすべきか」を考える場ともなっている『復興の夕べ』。被災地応援「まどかショップ」での物産販売や防災パネルの展示も行いました。

  • 中学生被災地派遣研修の報告の様子


 
 「第6回中学生被災地派遣研修」のすばらしい報告もありました。市内5中学校から各2人の合計10人によるスライドを使った発表に、出席者は防災への決意を新たにしました。

 東日本大震災から7年、改めて「被災地のことを忘れない」「被災地への支援を続ける」ことの確認がなされたように思います。世代を超え、時を越えて示された大野城市の覚悟です。私たちのふるさとにとっても、3月11日は大切な一日となっています。

(平成30年3月14日 井本 宗司)


ミラクル釜石の教訓

 東日本大震災から11日で7年となります。
 大野城市では、いつ発生するか予測がつかない地震に備えて、各コミュニティ、各行政区、市職員などによる様々な訓練を実施しています。

 2月13日に行われた「災害伝承10年プロジェクト」(消防庁派遣)での講演は、ガツンと心を打ちました。その内容のエキスを市民の皆さんにも是非伝えておきたいと思い、急ぎ報告させていただきます。

  • 講師の佐々木さん
  • 講演の様子

演題

「危機への対応」~人的被害をゼロに~ 

講師

元釜石市・防災課長 佐々木 守 氏
 佐々木氏は震災の2年前から防災課長に就任。被災直後は、災害対策本部を総括する立場で、全ての領域にわたって運営を担当。現在は、全国各地で危機管理全般に関する講演に、強い使命感を持って当たっておられる。
 

印象に残った言葉

  • 人間は同じ失敗を繰り返してしまう。地震はいつか発生するのではなく、すぐ来ると心得るべし。
  • 想定を信じるな。想定外のことが起こる。
  • 情報に依存してはならない。災害時は間違った情報が氾濫する。
  • 今日では、リスクは多様化している。安全なところなどないと思え。
  • 人のせいにしない。自分の判断で行動する人をつくろう。自己判断力、自己感性を磨くべし。
  • 逃げる人をつくるべし。子どもたちこそ訓練が生きる。動かなかった大人たち。
  • 避難誘導に行って亡くなった人たちは多い。残った人たちにも苦難あり。
  • 帰宅困難者対応の前に、埋もれた人たちを救うのが先。
  • サバイバルできる人を育てよう。
  • 市民の生命財産を守りきることが公務員の使命。死者を出しては行政の負け。
  • 行政だけですべてを担うことはできない。応援協定都市や後方支援都市、ボランティア団体の皆さんに感謝。
  • 避難所内でのねたみやそねみに注意。平時の対応を求めるようになる避難者。
  • 各方面から差しのべられる被災者への支援の手。困った時に助けてくれるという癖がつくことに注意。
  • 被災直後は集計や記録作成よりも、生きている人を捜し、救え。

 

  • 津波後の釜石市の状況(釜石市役所前)
  • 避難所の状況(旧釜石一中学校)

 人口4万人のまちを襲った大津波。死者(直接死)は888人、行方不明者は152人。佐々木氏は遺体安置やがれき処理、救援物資集配、仮設住宅建設、国・県・マスコミへの対応など、想定をはるかに超える業務に追われた。そんな中でも、子どもたちは「釜石の奇跡」を起こしてくれた。それでも佐々木氏は悔いる…「被災当日、学校を休んでいた子どもたちを救えなかった」と。
 講演の冒頭に「死者を出しては行政の負け」ときっぱり言い切った佐々木守氏の公僕としての覚悟に私も身が震えた。氏は、今こそ記録を残すべきと全国を行脚しておられる…「南海トラフ地震は必ず来る」と。

(平成30年3月7日 井本 宗司)



 開館まで5ヵ月~大野城心のふるさと館の模型・造作の設置始まる~

 大野城心のふるさと館は7月21日(土曜日)の開館に向けて、各ゾーンの模型・造作の工場制作が順調に進んでいます。去る2月23日、設置工事の初期段階を確認するために市三役と関係課で視察を行いました。
心のふるさと館でタブレットを使用した仕掛けを試している様子

 館長には元福岡県・文化財保護課長の赤司善彦氏を迎え(4月1日就任)、これから5ヵ月間、オープニングイベントに向けて様々な事業や組織づくりが行われます。

  • 4月12日      関係者向けの「内覧会」
  • 4月12日~7月20日 「開館まで100日!市民みんなでカウントダウン!100人の笑顔リレー」
  • 4月12日~     「ここふる友の会」会員募集スタート
  • 4月22日      一般の方向けの「館内見学会」



【速報】 開館記念特別企画展『顔  The Face~それぞれの「顔」が語りかける「過去」「現在」そして「未来」~』

  • 大野城市指定有形文化財「人面墨書土器」はじめ古代都城出土の人面墨書土器など祭祀具を集め、

  古代人が顔に込めた「思い・願い」を解き明かします。(7月21日~10月21日予定)

  • 関連予定事業

(1)人面墨書土器ワークショップ(土器づくり)
(2)みんなの描いた「かお」が動き出す?【AR(Augmented Reality:拡張現実)体験】
(3)3Dプリンターで「顔」を作ろう 
(4)大切な人に届けたい、あなたの「お顔」写真大募集 
(5)「顔」に関連して美容・健康・文化等に関する講座やワークショップ

 館内には、オリジナルのメニューやソフトドリンク等を提供する「喫茶コーナー」(参画団体を募ります)や特産品・推奨品、オリジナルグッズ、大野ジョーグッズ、被災地応援商品、福祉団体商品などを販売する「ミュージアムショップ」も設けられます。

 みんなで創り、みんなが集う、私たちのふるさと館です。ボランティアのお申し出も含め、多くの方々のご協力をよろしくお願いいたします。

(平成30年2月28日 井本 宗司)

  • 心のふるさと館1階「まちとつながる交流・展示」
  • 心のふるさと館2階「歴史とつながる交流・展示」

 

船魂
~少年の船40周年を迎えて~(2月18日)

記念祝賀会で大合唱している様子
 昭和53年、全国に先駆けて出帆した大野城市少年の船は、今年度40周年の航海を終え、2月18日に記念式典と祝賀会を行いました。
 私も県議会議員時代の第17回と、市長として、節目となる第30回に乗船し、浦添市では大掛かりな交流会が行われたことが思い出されます。
団員と一緒に汗を流してデッキレクしたときの様子(第17回)
浦添市にクロガネモチ(大野城市の木)を植樹(第30回)
 少年の船は、沖縄の紺碧の空の下で平和の尊さを確かめあう、小・中学生団員の思い出の研修ですが、一方で、若き指導員やリーダーにとっては、正に自分磨きの場ともなっています。
 私が乗船した時は、学校内で抽選も行われるほどの人気を誇っていました。時代に即応して船の内容も変化していますが、その理念に貫かれた船魂はいささかも変わっていません。周到な事前準備を重ね、団体行動の厳しさを指導員も団員も学んでいきます。規律保持のために自ら考え、行動できるように、班ごとでの学習を深めていきます。仲間とともに役割を全うした時の感動を体感しながらも、バックアップしてくれているスタッフや送り出してくれた家族への感謝の念は、解団式の時に、涙とともに溢れ出てくるのです。
 このような情景が40年間続いていることはすごいことです。初代団長の鬼塚春光氏は古希を迎えて第40回も乗船していただきました。次代を担う青少年のために今しかできないこと、今だからこそできることを築き上げ、繋いでこられた歴代の青年団体連絡協議会の皆さんに改めて深甚なる敬意を表したいと思います。
 少子化の中で荒波を航行する大野城市少年の船は、歴史の重みを感じながらも、次なる50周年に向けて軽快に汽笛を鳴らし、世代を超えた仲間たちとともに再び出帆しました。

(平成30年2月21日 井本 宗司)


認知症模擬訓練(東地区)(2月11日)

  • 情報伝達訓練グループワークの様子
  • 声かけ訓練グループワークの様子


 認知症に関する訓練は、平成26年度上大利区、27年度下筒井区、28年度南ケ丘2区と、区ごとに実施されてきましたが、本年度は初めてコミュニティ(7行政区)単位で行われました。
  東地区は、「高齢者SOSネット」(徘徊する恐れのある認知症高齢者等の見守り活動を7行政区がネットワークを組んで行う事業)を進めています。東地区コミュニティ協議会が中心となって、市や社会福祉協議会が、介護保険事業所等との連携によって高齢者等の生命・身体の安全とその家族に対する支援を図っていこうとするものです。

 訓練は、認知症家族からの捜索依頼から始まりました。関係機関への情報伝達の流れを経験する「情報伝達訓練」と、認知症役と声かけ役を実際に配置しての「声かけ訓練」も行われました。
声かけ訓練の様子

 徘徊には区境も市境もありません。実際に私の携帯には「防災メール・まもるくん」から県内の徘徊情報が次々に入ってきます。メールを見た人によって発見されることもよくあります。私が小学生の頃は(半世紀も前のことですが)、周辺には田園風景が広がり、側溝の蓋もない環境でしたので、家族に徘徊者が出ると家族総出で捜し回っておられる姿をよく見かけたものでした。連絡は有線放送や自転車などでの口伝えが主だったように思います。昭和から平成に移り変わる頃からでしょうか、施設福祉の充実が唱えられるようになり、介護支援の制度が整備されるようになりました。

 そして今、社会保障関係費の急増によって、国の施策も再び在宅福祉への流れに戻ってきています。少子化と核家族化が進み、高齢者の皆さんとその家族を地域全体で支えていく時代に入っているのです。自助の限界をカバーする共助の仕組みづくりが急がれているということです。子育て支援や災害対応など、行政としてやるべき社会的弱者対策は優先度を上げてやってまいりますが、このような日々の学習、顔の見える訓練を重ねることこそ危機管理の基本と言えます。
 大野城市では、事象ごとに様々な訓練を行っています。いざという時のために市民の皆様の積極的なご参加をよろしくお願いいたします。

(平成30年2月14日 井本 宗司)


 

元気なシニア、風雪を物ともせず。(2月4日)

ユニカール大会始球式の様子
 シニアクラブは、4コミュニティごとに実行委員会形式で「文化・体育事業」を開催しています。2月4日(日曜日)には、積雪と強風の中、北地区と東地区で多くのシニアメンバーが集まり、29年度の事業が進められました。

 まず北地区では、雑餉隈町シニアクラブ会長の太田克彦実行委員長のもと、7区合同の体育事業として「ユニカール大会」が行われ(ユニカールとは、1979年スウェーデンで生まれたカーリング譲りのニュースポーツ。ユニバーサル・カーリングの略。)、大野北小学校体育館で熱戦が繰り広げられました。(競技は5パートに分かれて行われ、優勝はそれぞれ、下筒井A、山田E、雑餉隈B、仲島C、畑詰Aの5チームでした。)

中区「すごい男の唄」の踊りの様子
 次にお伺いした東地区は、他の地区に先駆けて平成25年から「お~い げんきか~い」と銘打ってシニア芸能大会を実施してこられました。今回は井の口シニアクラブ会長の藤千賀子実行委員長指揮のもとで、7区がそれぞれ3演目を堂々と披露されました。カラオケあり、詩吟あり、さらには踊りにフラダンス、太極剣とバラエティに富んだプログラムが組まれていました。エンディングは客席を巻き込んで「炭坑節」の総踊りで盛り上がりを見せていました。

 大野城市シニアクラブ連合会(小倉正義会長)では、コミュニティごとに「文化事業」と「体育事業」が毎年交互に行われています。歴戦の強者がそろった日本一元気な高齢者集団が、高い意識を持って、これからも地域の若者たちを引っ張っていっていただくようお願いいたします。

(平成30年2月7日 井本 宗司)


東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアー(1月25日大野城市を巡回)

  • 御笠の森小学校の体育館にフラッグが登場する様子
  • フラッグを前にしてあいさつする井本市長

 

  • フラッグにタッチする子どもたち


 人生のうち1回見ることができれば幸運と言われたオリンピック・パラリンピックが、56年ぶりに東京で行われます。昭和39年(1964年)開催時、私は小学6年生でしたが、煙をなびかせて聖火リレーが町内(当時は大野町)を走り、全国各地でも盛り上がりを見せていました。前回の東京オリンピックでは柔道王国・体操王国ニッポンが大活躍、回転レシーブの女子バレーボールが金メダルを奪取した瞬間等、鮮烈な印象として今でも脳裏に焼きついています。

 さて、私にとって人生2回目となるこの世界スポーツの祭典で使われる旗(フラッグ)が1月25日に大野城市にやってきました。福岡県でのフラッグツアーは1月9日の朝倉市を皮切りに2月4日の久留米市まで、28市町村を巡回しています。

 大野城市では、市内4小学校と、まどかぴあ、市役所を回りましたが、私は、「はだし・薄着・ジョギング」で健康推進に取り組んでいる御笠の森小学校の歓迎イベントに、大野ジョー君と一緒に参加しました。児童たちはフラッグにタッチして運動場へ。この日、御笠の森小学校では持久走大会が行われましたので、みんなフラッグの力を借りて、オリンピック選手になった気持ちで走り抜いていました。

 戦後に奇跡の復興を遂げて高度経済成長のプロローグともなった前回の東京大会、さて、今回のオリンピック・パラリンピックで日本は何をアピールし、どう変わろうとするのでしょうか。超高齢社会を迎え、スポーツの果たす役割を再認識して健康寿命を延ばすこと、それに加え、時代を越えて変わらぬ若きアスリートたちの息吹が吹き荒れ、日本全土に再び「成長の力」が生み出されることを期待したい。

(平成30年1月31日 井本 宗司)


子ども療育支援センター事業研修会(1月20日)
~「育つ力」を引き出す~

 この研修会は平成24年度に始まり、今回で6回目となります。障がいがあってもなくても子どもが本来持っている「育つ力」を引き出そうと毎回内容を変えて実施しています。太宰府特別支援学校の取り組み紹介や清掃パフォーマンス、大野北小学校たんぽぽ・ひまわり学級による作品販売、ペアレントトレーニング学習など、これまでに行われたプログラムには、私も感動と発見の連続でした。第6回目の今回の研修は、「ことば」をキーワードとして、地域や家庭の大人たちが学び考える研修会となりました。保護者、保育所・幼稚園関係者の方々など、約70名の参加がありましたが、その内容は次のとおりです。

【テーマ】子どもを心豊かに育てるために大人ができること ~ことばを育むために、子どもの特性を理解し、日頃の関わり方を学ぼう~
【講演】子どもの心とことばの発達やあそびを通したコミュニケーションの成り立ち (講師:林智香子氏)
【報告】本市における特別支援教育の現状について ~ことばの教室など具体的な取り組み~

 大野城市では、福祉と教育の連携強化を図るために、人にやさしい、そして心豊かな人づくり・地域づくりを目指し、平成26年度から教育委員会に「教育サポートセンター」を新設するなど、保健・福祉・教育の切れ目ない支援体制の構築を進めてきています。療育事業の推進のためには、家族を中心に地域や関係機関が手を携え、支援の輪を広げていくことも大切です。子どもは地域社会の鏡です。私たちのふるさと大野城市は、子どもたちを地域の宝として守り、育てていくことを第一義としています。

 (平成30年1月24日 井本 宗司)

子ども療育支援センター事業研修会の様子


「いかのおすし」を合言葉に。
~大野城市安全安心まちづくりふれあい教室開催~(1月12日)

 「ふれあい教室」は、市内10校の小学校を春日警察署の皆さんが訪問し、防犯意識を高めようと毎年行われています。
 今年は、当初7月4日開催の予定でしたが、九州北部豪雨の直撃を受けて延期されていたものです。

 この日、大野小学校では、渡辺清二校長はじめ約1,000名の教師・児童たちが、来賓として出席された地域の方々と一緒に、「安全のために気をつけるべきこと」について学びました。
 「110番教室」では、地元交番のおまわりさんと児童による寸劇に、寒い体育館も子どもたちの元気な応援の声で熱気ムンムン。その後、「少年非行防止・交通事故防止」の講話があり、県警音楽隊によるすばらしい演奏で終了となりました。
「110番教室」の寸劇の様子
 大野城市の犯罪の数は減少してきていますが、新学期も始まり、子どもが巻き込まれる犯罪や事故は、いつ起こるかわかりません。この教室では、知らない人に声をかけられた時の心構えについて、「いかのおすし」の指導がありました。どうぞ参考にしてください。

(平成30年1月17日 井本 宗司)

  • 「いかのおすし」の合言葉をみんなで確認
  • いかのおすし(いかない、のらない、おお声でさけぶ、すぐにげる、しらせる)

 

正月火焚き行事(どんど焼き)(1月7日~8日)

 新年明けましておめでとうございます。
 ナンバー・ワンとなった大野城市、今年は、オンリー・ワンを目ざして各種施策を進めてまいります。何卒、旧に倍しますご支援・ご協力をよろしくお願い申しあげます。

 さて、私が子どもの頃にはT字路の突きあたりの田んぼを借り、正月七日に「ほんけんぎょう」が行われていました。この火焚き行事は、「鬼火たき」「鬼やらい」「ほうけんぎょう」「ほっけんぎょう」「ほうけんぎょ」「左義長」とも言うそうですが、近年、大野城市では、「どんど焼き」(「ほうけんぎょう」と同義語)として市内各所で復活して行われるようになりました。

  • 平野台区どんど焼き
  • 瓦田区どんど焼き


 今年は、1月7日に平野台区、8日には瓦田区のどんど焼きに参加しました。14日は大池区にも伺う予定です。どこの区も長老と壮年・青年、そして子どもたちが竹切りや組み立てなどの準備を協力して行っておられました。正に伝統行事の伝承が行われているのです。参加者は火にくべるために正月飾り(しめ飾り、松飾り、門松など)だけでなく、書き初めも持ってきています。書き初めが燃えながら天に舞うと書道の腕が上達すると言われています。
 また、各区ともそれぞれ工夫を凝らし、焼き芋、焼きもち、かっぽ酒などを振る舞ったり、新成人や戌年生まれの児童に火入れをしてもらうなど、手作り感がいっぱいの新年の行事となっています。

 燃えあがる火に当たったり、もちを焼いて食べると一年間、無病息災で過ごせるそうです。愛するふるさとは、このように伝統行事が住民の手で引き継がれていくことによって発展を遂げていくと、天に向け燃えさかる火を仰ぎ見ながら私は確信しました。

<参考:「福岡県の冠婚葬祭」(西日本新聞社刊)>

(平成30年1月10日 井本 宗司)

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総合政策部 秘書室 政策秘書担当
電話:092-580-1801
ファクス:092-573-7791
場所:本館3階

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