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特集 安全・安心のまちづくり 成果は上がったのか?
検証

 平成18年4月に、本市が防犯パトロールカー(青パト)を導入し、平成20年3月で2年を迎えます。
 この間、地域・市・警察・消防などが一体となって、さまざまな活動を行い、安全・安心のまちづくりに取り組んできました。
 今回の特集では、その成果を検証します。

今までの主な取り組み

大野城市
平成17年10月   市役所に「防犯専門官」を配置
平成18年4月   市役所に青色回転灯搭載の防犯パトロールカー(青パト)導入
市役所に非行アドバイザー配置
平成18年7月   南コミュニティ地区に青パト導入
平成19年1月   地域・警察合同夜間パトロール開始(少年補導員・交通指導員なども参加)
平成19年6月   残り3コミュニティ地区にも青パトを導入し、「防犯パトロール隊合同出発式」を実施
平成19年8月   市内全小学校を対象とした「危機管理研修会」の実施
※各コミュニティ地区を母体とした防犯パトロール隊を結成し、現在582人が登録
青パトの写真 防犯パトロール隊出発式の写真

筑紫地区
平成18年4月   筑紫野警察署長・筑紫地区防犯協会会長の連名により、市内から3人が「防犯指導員」の委嘱を受ける
平成19年4月   防犯指導員4人追加
平成19年6月   筑紫遊技場組合が独自に青パトと防犯パトロール隊を結成
平成19年11月   「筑紫地区安全安心まちづくり推進協議会」発足
平成19年12月   右協議会の発足に伴い、「筑紫地区特別警戒パトロール隊出陣式」を実施
特別警戒パトロール隊出陣式の写真

筑紫野警察署
平成19年9月   筑紫地区の住民・警察・消防・行政などが協力、連携して、毎月第2・4金曜日に防犯・少年非行防止・防火などを行う「一斉街頭活動の日」開始
平成18年の犯罪・交通事故・火災発生件数を3年間で約3割減少させることを目標に設定
これらの取り組みを推進・強化するため、警察署内に「安全・安心まちづくり推進室」を設置
街頭活動の日の様子の写真

ボランティア
 ◆防犯パトロール
 ◆登下校時の安全誘導・立番警戒活動
 ◆広報啓発活動
   のぼり旗・広報紙・防犯教室
 ◆環境浄化活動
   落書き消去・放置自転車の撤去など
 ◆通学路危険箇所調査(安全マップ作成)
   大人・子ども目線での作成
 ◆「ついで隊」
   外出するときに腕章を着用し防犯活動を行う。平成19年12月末現在で、1,415人が登録。
ついで隊の腕章とワッペンの写真



「ついで隊」「地域防犯パトロール隊員」は随時募集しています。

問い合わせ先

 安全安心課生活安全担当
 電話 092-580-1897、092-580-1898
 ファクス 092-572-8432
 メールアドレス daianzen@city.onojo.fukuoka.jp
 場所 市役所 本館2階〔〒816-8510 大野城市曙町二丁目2-1


南コミュニティ防犯パトロール隊長 戸渡 慧さん  インタビュー
 インタビューを受ける戸渡さんの写真
Q1 平成18年7月に4コミで最初に青色回転灯付防犯パトロールカー(通称青パト)が南コミュニティに配備されましたが、配備された経緯を教えてください。
A1 南コミュニティ地区に住む人から寄付をしたいという申し出がありました。申し出を受けた市は、防犯パトロールカーを導入したいという考えがあり、「安全安心のまちづくり」のため、南コミュニティに青パトが最初に導入されたようです。
Q2 青パトはどのようなところをパトロールしていますか?また、パトロールの回数は?
A2 南地区全域、特に、学校周辺(平野中学校・平野小学校・大野南小学校・月の浦小学校)をできるだけ回るようにしています。南地区にある6区が1週間交代で、日曜を除く毎日2時間程度、下校時を中心に回っています。
Q3 パトロール隊員は、どんな人がなっていて、現在何人いますか?
A3 地域に住んでいて、昼間いる人が中心です。60歳以上の定年後の人が多いです。中には、サラリーマンの人もいて、有給休暇を使いながら回ってくれているようです。現在、150人弱が南コミュニティ地区の防犯パトロール隊員として登録しています。
Q4 今までパトロールして困ったことや、逆に嬉しかったこと、やりがいを感じるときは?
A4 うれしかったのは、回るたびにみなさんがあいさつしてくれることです。困ったことは特にないですが、夜間巡回するときに、テープを何時までかけていいか悩んでいましたが、警察と相談し、午後11時までかけています。
Q5 パトロールを始める前と現在を比べ、効果を実感することはありますか?
A5 暴走族が減ったのではないかと言われます。犯罪や事故が激減したということで、筑紫野署から平成19年1月に感謝状をもらいました。こういうことが自分たちの励みにもなります。
Q6 防犯活動をしていて地域住民の反応はいかがでしょう?
A6 「青パトが回ることで安心する」という言葉をみなさんから聞きます。また、協力者が年々増え、最初は50~60人だったのが約3倍程度に増えています。
Q7 今後の防犯活動の課題は?
A7 現在は、下校時に重点的に回っていますが、登校時にも回った方がいいのではないかと考えています。隊員数が増えれば、午前も回りたいと思っています。

 

データと検証

犯罪

 大野城市内で、刑法犯罪認知件数の内、街頭犯罪等認知件数を平成17年(青パト配置前)を基準に、平成18年(青パト、市および南コミュニティセンターに配置)、平成19年(青パト残り3コミュニティセンターに配置)の3年間を比較すると、街頭犯罪等認知件数の全体件数は確実に減少しています。
 特に車上ねらい・部品ねらい・侵入盗は大幅に減少していることが分かります。これは、地域住民の「自分たちの街は自分で守ろう」という防犯意識が向上し、防犯パトロールなど昼夜における活動により減少したものと思われます。
 一方、自転車盗は、ダントツの発生件数で、しかも増加傾向にあります。また、オートバイ盗・性的犯罪が増加しています。自転車、自動車については鍵の掛け忘れなど、ちょっとしたすきに盗難に遭っているのが多いのではないでしょうか。ひったくりは、平成18年に大幅に下がりましたが、平成19年は増加しています。
 犯罪に余り時間がかからないものが、増加傾向にあるようです。逆に言えば、犯罪に時間をかけなければならないような対策をすれば、犯罪は確実に減少するでしょう。

大野城市刑法犯認知状況(過去3年分)
  平成17年
(確定値)
平成18年
(確定値)
平成19年
(確定値)
刑法犯合計 1,994 2,065 1,855
凶悪犯 10 8 6
粗暴犯 29 48 40
窃盗犯 1,681 1,646 1,505
知能犯 45 46 54
風俗犯 5 5 7
その他 224 312 243
街頭犯罪合計 1,334 1,296 1,224
凶悪犯…殺人・強盗・放火・強姦
粗暴犯…暴行・脅迫・恐喝など
窃盗犯…車上ねらい・自転車盗・空き巣など
知能犯…詐欺・横領・通貨偽造など
風俗犯…賭博・強制わいせつ・公然わいせつなど
街頭犯罪…身近なところで発生する犯罪

大野城市街頭犯罪発生状況(過去3年分)
  平成17年
(確定値)
平成18年
(確定値)
平成19年
(確定値)
平成17年
との比較
車上ねらい 376 259 190 減少
自転車盗 255 404 426 増加
オートバイ盗 160 187 181 増加
自販機ねらい 168 153 164 減少
部品ねらい 120 102 76 減少
性的犯罪 4 9 8 増加
強盗 9 3 5 減少
侵入盗 146 149 120 減少
自動車盗 32 17 26 減少
ひったくり 64 13 28 減少
合計 1,334 1,296 1,224 減少

交通事故

 市内の交通人身事故件数は平成17年に比べ、平成19年は大幅に減少しています。
 平成18年に3人の幼い子どもが犠牲となった飲酒運転事故から飲酒運転の取り組みが強化されて、筑紫野署管内の飲酒運転検挙者数は事件前の平成17年と比べ、平成19年は半分以下となりました。
 県内で飲酒運転による事故件数のうち、市民が起こした事故は、平成19年10月現在で0人となっています。飲酒運転撲滅に向けて確実に進んでいることが実感できます。

大野城市内交通人身事故発生状況(過去3年間)
  平成17年 平成18年 平成19年
発生件数 854 845 749
死者数 0 1 0
傷者数 964 942 928

飲酒運転検挙者数(筑紫野署管内)
  平成17年 平成18年 平成19年
発生件数 170 124 83
  グラフ

市民飲酒事故発生数
  平成17年 平成18年 平成19年
発生件数 8 11 0
※平成19年は10月までの累計値

火災

 管内の火災発生件数は、毎年80~90件前後で推移しています。平成17年は117件と突出していますが、この主な理由は放火によるものです。表にはありませんが、死傷者も毎年数人ずつ出ています。
 安全・安心のまちづくりの取り組みの中で、防火にも消防署・消防団・地域の力で、防犯活動と連動して取り組みを強化していかなければなりません。

放火・放火の疑い件数
  平成17年 平成18年 平成19年
春日市 10 2 13
大野城市 5 7 7
那珂川町 28 5 3
  グラフ
春日・大野城・那珂川消防署管内火災発生件数
グラフ

平田防犯専門官 コメント
平田さんの写真 福岡県警察を定年退職した2年半前に、筑紫地区では初となる「防犯専門官」の職につきました。当初は不安で押しつぶされそうでしたが、「犯罪のない安全で安心して暮らせるまちづくり」のため、各区長(防犯組合長)をはじめ地域のみなさんの協力を仰ぎながら、防犯活動を行ってきました。
 現在では、自主防犯活動の趣旨を理解の上、大勢の地域防犯ボランティアのみなさんに活動してもらっています。その活動の効果は、平成19年刑法犯の発生件数が210件減、交通人身事故も96件減と大きな成果が出ました。また、大野城市内で大きな事件が発生していないのは、みなさんの日夜における防犯活動のおかげであり、あらためて感謝します。
 しかし、筑紫野警察署管内は、全国でも犯罪発生件数が多く、また、交通事故も県下一多く発生している地域です。今後も「安全安心まちづくり」のため、地域のみなさん一人一人が防犯意識を高め、地域・警察・自治体と連携をとりながら、今以上に自主防犯活動の輪を広げ継続しなければなりません。これからもよろしくお願いします。

 

課題と対策

 検証の結果、これまでの取り組みの成果が確実に表れているようです。しかしながら、1年間で1,000件以上発生している街頭犯罪は身近なところで発生する事件であるため、逆に、日ごろから地域全体で防犯に注意していれば、未然に防ぐことができる、と平田防犯専門官が語ってくれました。
 専門官のコメントにあるように、筑紫野警察署管内は犯罪や交通事故が多発している地域です。筑紫野警察署では、平成18年の犯罪・交通事故・火災発生件数を3年間で3割減少させることを目標にしています。
 今後も各区・各コミュニティ・市・筑紫地区すべてが連携して防犯防災活動の強化を図っていくことが重要になります。そのためには、みなさん一人一人の、さらなる防犯防災意識の向上が求められます。

侵入盗対策

制限時間は5分?
 侵入窃盗は5分間で侵入できなければ、7割近くが犯行をあきらめると言われています。
知っておこう!侵入犯罪防止4原則
  時間…戸締り、玄関の二重ロック
  光…センサーライト、外灯など
  音…警報音など
  目…地域防犯パトロールなどによる監視

自転車盗対策

 自転車盗の発生件数の多さが特に目を引きます。次の対策を徹底しましょう。
必ず防犯登録する
安全な駐輪場に鎖錠・ワイヤー錠・鋼鉄製の補助錠などで二重ロックする

放火対策

建物の外周に燃えやすいものを置かない。
物置や倉庫など使用しないときは施錠をする。
郵便受けや新聞受けに、新聞などをためないようにする。
ごみは、指定された収集日に出す。
車両は路上駐車をしない。駐車場に止めるときにもボディカバーは防炎製品を使用する。

防犯への取り組み

筑紫地区防犯協会ホームページ
 筑紫地区の街頭犯罪発生速報や安全安心まちづくりについての活動などの情報を見ることができます。
 筑紫地区安全あんしんまちづくりネットワーク http://anzenansin.ohuda.com/

ホームページトップの画像
自転車教則の改正
 警視庁は、自転車の正しい乗り方についての教則を30年ぶりに本格改正する方針を固めました。携帯電話を通話・操作したり、音楽を聴いたりしながらの運転などが禁止・注意行為となります。改正は平成20年春ごろの予定です。

ふっけい安心メール
 福岡県警察本部および警察署から、地域の安全についての情報を配信します。
 登録用ホームページ https://www.police.pref.fukuoka.jp/mailmg/

 ▲ふっけいくん

防災(防犯)メールまもるくん
 災害情報だけでなく、不審者情報など、地域の安全についての情報を、携帯電話の電子メールで受け取ることができます。
登録用ホームページ http://www.bousaimobile.pref.fukuoka.lg.jp

 ▲QRコード

市民の声

大谷さんの写真
大谷清美さん
(白木原在住・チャイルドケアセンター大野城代表)

 地域の安全は、そこに暮らす人が、豊かでゆとりある生活を営む上で不可欠なものです。しかし、犯罪は後を絶たず、だれもが事件に遭遇してもおかしくない状況にあります。
 そのような中、大野城市でも「自分たちのまちは自分たちで守ろう」と防犯パトロールなどの地域安全活動が展開されています。
 平成17年度に、防犯・防災の専門官が配置され、平成18年度には、防犯パトロールカーが導入されました。青色回転灯を光らせた防犯パトロールカーが市内を巡回することで、犯罪の予防・少年非行の防止・子どもたちの安全見守りにつながっています。また、学童保育業務を受託している私たちとしては、午後5時以降に退所する子どもたちの安全確保となっており、心から感謝しています。
 「自分たちのまちを自分たちで守る」ためには、地域住民が積極的にあいさつを交わし、交流することで、街が明るくなり不審者を寄せ付けないバリアのようなものができるのだと感じています。地域安全活動に参加している人や防犯ボランティアのみなさんには、無理をしないで長く活動を続けてもらいたいと思います。