高齢者の転倒骨折を防ぐために
更新日:2019年12月6日
ちょっとした段差でつまずいたり、バランスを崩したりして、転倒したことはありませんか?
高齢者が一度転倒を経験すると、「また、転んでしまうのではないか」という不安から外出を控え、閉じこもりがちになってしまいます。
また、転倒し、骨折してしまうとそのまま寝たきりになることも少なくありません。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、介護が必要になった原因の12.1%が転倒骨折によるものでした。
高齢者の転倒の原因
- 下肢の筋力低下により足が思うように動かない。
- バランス感覚が低下し、とっさの身のこなしができない。
- 脳卒中の後遺症などでマヒがある。
- 耳が遠くなり、物や色が見えづらくなる。
- ボーっとしてしまう、物に気づかないなど自分の不注意。
- 睡眠薬、降圧剤など薬の影響で眠気やめまいがある。
転倒した場所や時間帯
転倒した場所は、一般道路や歩道などの屋外だけでなく、寝室(とくにベッド周り)や居室など住み慣れているはずの室内でも多く発生します。また、時間帯では足元が暗い夜10時から早朝にかけて、季節では厚着をするため、動きにくくなる冬場に転倒しやすくなります。
骨折しやすい身体部位
高齢者が転倒して骨折する部位は「太ももの付け根(大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ))」が多く、ここを骨折すると歩けなくなり、寝たきりになりやすいので注意が必要です。また、手首や肩、背骨も骨折しやすい部位です。
転ばない環境づくり
- 敷居などの段差をなくしたり、目立つ色のテープをはったりする。
- カーペットの縁がめくれないように固定する。
- 玄関や足元の照明は明るくする。
- 階段には手すりや滑り止めをつける。
- 浴室には滑り止めのついたマットやスノコを使用する。
- 靴底に溝のある靴を履く。
- 杖(つえ)を使う時は高さを調節し、先のゴムが消耗していないか点検する。
関節や筋肉を柔らかく保つ
関節の動く範囲が狭くなると、歩く動作がスムーズにできなくなります。また、筋肉が硬いと転んだ時に無理な力が加わり、骨折しやすくなります。下半身のストレッチ体操を行いましょう。
筋肉を鍛える
腰まわりや腹部、太ももや足の付け根、ふくらはぎなどの筋肉を鍛えることが重要です。トレーニングして筋肉を鍛えましょう。
足を交互に5秒ずつ上げ、5回から10回繰り返す。
注:イラストの体操は一例です。
すこやか長寿課では高齢者の転倒骨折予防のために、区の要請により各公民館で足元気(あしげんき)教室を行っています。詳しくはすこやか長寿課、または公民館に問い合わせてください。
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すこやか福祉部 すこやか長寿課 地域包括支援センター担当
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