大文字(平成23年4月1日号)
今、北アフリカや中東では革命の嵐がドミノ現象として襲っている。失業率が上昇し、若者たちがソーシャルネットワークを駆使して歴史的な変革を演じきっている。
遠く紀元前二世紀の古代ローマにも、失業問題はあった。その時、ローマは軍隊を徴兵制から志願制に移し、職を与え、凌いだという。「ローマ人の物語」の著者、塩野七生女史は、「日本人へ~リーダー篇~」の中で『失業とは、生活の手段を奪われるだけでなく、自尊心を育くむ手段さえも奪われること』と述べ、古代ローマの皇帝の英断を讃えている。
地中海沿岸諸国の乱は、二千数百年の時空を超えて、私には古代ローマの勢力図と二重写しに見えてくる。革命の津波は東アジアに及ぶやもしれない。我が国も手をこまねいてはいられないのである。
ところで、大野城市では、四月一日、この大氷河期を勝ち抜いた十九名の新入職員が初登庁する。自分自身の誇りと自尊心というものを、公僕としての仕事を果すことで確実なものにしてほしいものである。
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