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キッズページ
言葉と心を育てよう“子ども読書活動”

 子どもたちが読書活動を通して創造力を身につけ、人生を豊かにしてほしい。そんな思いから、「大野城市子ども読書活動推進計画」を策定し、もうすぐ一年がたちます。子どもたちと読書のかかわりについて、子どもたちの読書環境を支えている人たちの活動や、取り組みから探ってみました。

学校の中にある読書

教室で読書をしている子どもたちの写真広い校内に聞こえてくるのは、子どもたちが本をめくる音だけ
 市内の全小・中学校に、静かな朝のひとときが訪れます。全校の児童生徒が一斉に本を読む、「朝の読書活動」という取り組みです。子どもたちは、自分が読みたい本を、授業が始まる前の時間に読みます。また、自分たちで本を読むだけでなく、読書ボランティアによる絵本や紙芝居を使った「おはなし会」も朝の読書活動の時間や昼休み時間に行われています。
 大野東小学校では、読書ボランティアのみなさんが、月に1回、学校図書館でおはなし会を行っています。
 朝の読書活動や、読み聞かせなど、子どもたちへ本を届ける取り組みの一つ一つが、子どもたちの快適な読書環境を支えています。

読書ボランティアの活動している写真
▲読書ボランティア 宮森康子さん
「子どもたちが喜ぶ姿を見られることが、自分の喜びになっています。
  読書ボランティアの活動している写真
▲読書ボランティア 森しづ江さん
「子どもたちが楽しんでくれるよう、自分ができる最高のおはなしを届けようと努力しています。

地域の図書館 地域での取り組み

熱心に本を読む子どもたちの写真
▲文庫の部屋(乙金公民館内地域貸出文庫)
 平成19年12月23日(日)、午後1時。乙金公民館の一室は、子どもたちで超満員になりました。 この日の午前中には、公民館横の公園でもちつきが行われ、子どもから大人まで、多くの人でにぎわいました。
 つきたてのおもちを食べて、お腹がいっぱいになった後、子どもたちは公民館へと移動して、にぎやかに待っていました。
 乙金区の子ども会育成会・地域貸出文庫部・福祉部のみなさんが合同で行っている「合同かごめかごめの会」。今回は、まどかぴあ図書館から川島館長と永見司書をゲストに呼んで、おはなし会を行いました。
 二人は、静かなおはなしや、楽しいおはなし、日本の昔話など、いろいろな冬のおはなしを次々に披露してくれました。
 子どもたちは、声を出して笑ったり、真剣なまなざしで本を見つめたりと、表情をころころ変えながら楽しんでいました。
 松永区長は、「予想を超えて120人以上の子どもたちが集まり、会場もざわついていたので、会が始まる前は、静かに聞いてくれるか心配だったけれど、二人のおはなしが始まると、子どもたちは、集中して話を聞いてくれました。また、招待した近隣の高齢者のみなさんも、子どもたちと一緒に楽しんでいる様子を見て、この企画は大成功だと思いました。」と語ってくれました。
 このあと、公民館内にある文庫の部屋で友だちと一緒に本を読む子どもたちの姿がありました。おはなし会のあとは、自分で本を読む。そんな読書のリレーを見ることができました。
 市内には、公民館など29カ所に「地域貸出文庫」があり、子どもたちの身近な図書館として活動しています。
おはなしを聞いている子どもたちの写真
▲おはなし会の様子(乙金公民会)
  紙芝居をしている写真

読書のよろこびを子どもたちへ 家庭での取り組み

 家庭と読書のつながりについて、家庭教育学級合同学習会で行われた、まどかぴあ図書館川島館長の講演内容を紹介します。

顔写真
▲まどかぴあ図書館館長
  川島久美子館長
  講演をしている川島館長の写真
▲講演会の様子
  (まどかぴあ多目的ホール)

 祖父がいろりの前で、私たち孫を囲んで聞かせてくれたたくさんの昔話。その主人公たちは、みなやさしく正直で、勇気と知恵をふりしぼり、大きな困難を乗り越えていきます。私は祖父のおはなしの世界に浸りながら、「この主人公たちのように、やさしく正直でいれば、勇気と知恵を携えて幸せになれるかもしれない。」と自分の未来に希望を持つことができました。
 平成19年4月に策定された「大野城市子ども読書活動推進計画」では、家庭での取り組みについて、「子どもの読書習慣は、毎日の生活の中で作られます。生活の基本である家庭は、子どもの読書活動の始まりの場所であり、日常的に子どもが本と出会える場所です。そこで、家族が読み聞かせをしたり、子どもと一緒に本を読んだりすることが大切です。」と書かれています。親が子どもに読み聞かせをする。それは、子どもにとって幸せな時間であるのはもちろんのこと、読み聞かせをする親自身にとっても、子どもの成長が見られる大切な時間です。私の祖父も、喜ぶ私たち孫の姿を見るために、いろいろな昔話を聞かせてくれていたと思っています。
 ここまで子どもたちへの読み聞かせについて話してきましたが、ただ、子どもにおはなしを聞かせれば良いというわけではありません。子ども自身が、自然に触れたり、日常に起こるいろいろなことを五感で体験したりすることが最も大切です。見て、聞いて、触れて、そうして感じたものを心にたくわえて、体験したことを絵本を読んで整理することが大事です。それがなければ、心から「おはなしを楽しむ」ことはできません。また、子どもがどんな話を聞きたがっているのか、何が適しているのかを考えて本を選ぶこともとても重要です。一般的に良書といわれているものが、全ての子どもに適しているわけではありません。子どもの年齢・興味・関心に沿った本選びが大切です。
 「どんな本を選んだらよいか。」と悩まれたときには、ぜひ、まどかぴあ図書館に来てください。図書館の職員が、みなさんの本選びをお手伝いします。また、市内の公民館などには、地域貸出文庫という地域の図書館もあります。家庭で本を読んであげるだけでなく、まどかぴあ図書館や地域貸出文庫へ子どもと一緒に出かけて、地域の人と触れ合いながら、本に親しむ機会を持つことも効果的です。

 子どもは、読み聞かせなどで耳から聞いたことばとイメージをたくわえ、たっぷり物語を楽しんだ後、自分で文章を読んでイマジネーションを楽しみ、本が読めるようになります。そして、本を読むことで、想像力や読解力、全体を見通して論理的に考える力が育ちます。映像メディアでは置き換えがきかない力です。何よりも、読み聞かせは、子どもを本好きにし、親と子の心の通いあいがあって、家庭内での本に親しむ環境づくりとして最良の方法です。

たくさんの本に出合えるところ まどかぴあ図書館

本棚の写真
▲昨年5月に「青少年向けコーナー(YAコーナー)がリニューアル
 市内で最も多くの本があるところ。それは、まどかぴあ図書館です。約23万冊の本を用意して、訪れる人たちを待っています。
 図書館は、多くの本と出会える場であり、読書の楽しさを知ることのできる場所です。読書のきっかけづくりや課題解決のために、本との出会いを助ける司書もいます。また、まどかぴあ図書館が遠すぎて来られないという人たちのために、地域を巡回する移動図書館車「わくわく号」もあります。

読みたい本がみつかったら
 「図書館利用者カード」があれば本を借りることができます。カードは、氏名と住所・生年月日が確認できる公的な証明書(免許証・学生証など)があれば、作ることができます。

読みたい本が貸出中だったら
 読みたい本が貸出中で借りられなかったときは、予約をすることができます。予約した本がまどかぴあ図書館に返却されたら、図書館職員が連絡します。

読みたい本が図書館になかったら
 読みたい本がまどかぴあの蔵書になかったら、図書館に備え付けの「リクエストカード」で、申し込むことができます。リクエストされた本は、他の図書館を探したり、購入したりするなど、できるだけみなさんに届けることができるようにします。

まどかぴあ図書館
開館時間 日曜日~木曜日:午前10時~午後6時
金曜日・土曜日:午前10時~午後7時
休館日 毎月第1・3水曜日
特別整理期間(15日間程度)
年末年始
貸出文庫の図書交換日
貸出冊数 一人 30冊まで
貸出期間 15日間

心の栄養 読書

聞いている児童たちの写真
▲読み聞かせの様子(筒井保育所)
 子どもたちは、生まれたその日から、あるいは母親のお腹の中にいるときから、たくさんの言葉を吸収しています。そして、吸収した言葉をもとに、伝えたいことを自分の言葉で伝えられるようになります。子どもたちの繊細な心を表現するには、多くの言葉の土台が必要です。

 読書以外にも、言葉を吸収する方法はあります。しかし、読書ほど、身近で手軽に、多くの言葉を吸収できるものはありません。
 また、読書からは、言葉だけでなく話の中から多くの心を学ぶこともできます。不幸な主人公を気遣うことで、人を思いやる心が育ちます。失敗して落ち込む主人公を励ますことで、同じように失敗して苦い思いをした自分の過去を吹き飛ばせる強い心が育ちます。本の中の主人公の姿に引き込まれ、思いを寄せることで、子どもたちは、読書から多くのことを学び、読書の楽しさを知ります。
 子どもたちが大野城市で成長していく中で、「いつでも近くに本がある」そんな環境を作り、読書から得られる楽しさや喜びを子どもたちに届けるため、学校・保育所・地域・図書館で、多くの人たちが活動しています。市では、今後も、子どもの読書活動推進についての取り組みを進め、市内各所で活躍する人たちを支援していきます。

子ども読書活動推進計画 >>

問い合わせ先