あけてみよう!歴史のとびら 「石庖丁(いしぼうちょう)」稲刈りの道具
秋になると、田んぼではコンバインによって稲刈りされる光景が見られるようになりますが、一昔前までは、かまを使って一株ずつ稲の刈り取りが行われていました。
今から約二千五百年前、朝鮮半島から稲作農耕が北部九州に伝わったころ、稲作の知識や技術とともに、農工具も日本にもたらされました。この中に稲刈りの道具である石庖丁がありました。形は薄い板状の半月形で、ひも通しの穴が二つ開いています。
作り方は、まず板状に割れる石を選び荒割りして大まかな形を作り出したあと、細かく打ち欠いて形を整えます。その次に砥石で全体を磨き、刃を磨き出して完成となります。ひも通しの穴は、磨きの段階で開けられます。
使い方は、民俗例や使用痕跡などの研究によって、稲の穂摘みに使われたことが分かっています。装着方法は、穴にひもを通して作った指掛け用の輪に一本指を掛け、写真のように持ったようです。
石庖丁は、稲作ととも。に西日本一帯に広がり盛んに使われましたが、弥生時代の終わりごろに稲刈り道具として鉄がまが普及すると、石庖丁は使われなくなりました。このとき、稲の刈り方も穂摘みから根刈りに変わったのではといわれています。根刈りした稲は、脱穀すればわらとして利用できます。わらからは縄や敷物などの生活道具が作られ、屋根のわらぶきや田んぼの肥料としても使えるため、大変有効な生活資源といえます。稲刈り道具と刈り方の変化は、古代人の暮らしの変化を表すものなのかもしれません。
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歴史資料展示室
電話 092-580-1918
ファクス 092-573-7791
メールアドレス furusato@city.onojo.fukuoka.jp
場所 市役所 新館3階〔〒816-8510 大野城市曙町二丁目2-1〕
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観覧料
無料
開室時間
月~金曜日 午前9時半~午後5時
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