平成21年11月のふれあい歴史体験は『土笛を作ろう』でした。
土笛についての解説や、粘土を使っての作業をしてもらいました。土笛を何個も製作したり、出来上がった土笛を実際に鳴らして楽しく作業をしました。
展示の様子
▲展示の様子
体験の様子

▲作業の様子
▲作品例
参加者の感想
(大人)
・粘土がなかなかやわらかくならないんですね。
・親子で楽しめるのがいいですね。
・中をくりぬいてまた接合するのが難しいけど、子どもより私が真剣になっていました。
・音を出すのがなかなか難しいですね。
(子ども)
・粘土遊びみたいで楽しい。
・もう一個小さい土笛を作りたいです。
・中の粘土をくりぬくのが一番難しい。
・なかなか音が鳴らない。
今回は土笛なので、先月よりも小さめの音でしたが、BGMとして童謡を流しました。参加者の皆さんには、いつも好評で今回も知っている歌が流れると口ずさみながら作業をしていました。
土笛
弥生時代の土笛は中国の陶?(トウケン)と呼ばれるものが日本に伝わって作られたのではないかと考えられています。縄文時代から土笛はありましたが、吹口が上部に1つ開いており、様々な文様などで装飾されているものがほとんどでした。弥生時代になると、外の装飾はなくなり、吹口と指穴を持つものになっていきます。
土笛の出土は全国でも珍しく、58点しか見つかっていません。山口県綾羅木遺跡、島根県タテチョウ遺跡、鳥取県目久美遺跡、京都府途中ヶ丘遺跡などの、日本海沿岸の集落から見つかっています。福岡県では、宗像市光岡長尾遺跡から1点出土しています。高さ9.8cmのその土笛は、発見されたなかでも、最大級の大きさであると言われています。
しかし、土笛がなんの目的で作られたのか、実はわかっていません。ただ、土笛の出土する遺跡が弥生時代の前期に多いこと、稲作の伝播と合致することなどから、農耕祭祀、つまり豊かな実りを祈るための祭具として使用された可能性が高いと考えられています。また、それ以外にも呪具や護符、神器や副葬品としての役割もあったのではないか、とも考えられています。しかし、日本の土笛には決まった音階などはなく、また音を出すという意味では、作り方が不適切なものも出土しています。もしかすると、当時の人々は具体的な使用方法をしらなかったのではないか、という可能性もあります。
弥生時代に存在した土笛の音色に耳をかたむけ、当時の生活に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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